いたばし外あそびの会

板橋区に子どもも大人もわくわくして遊べる外あそびの環境を作っていく活動を始めました!

講座第二回目光が丘公園のプレーパークを体験してきました!

 

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「親も子もみんなで楽しむ外あそび」第二回目は、実際に光が丘公園で開催されいてるプレーパークを体験してみようという内容でした。

 

講師は、こちらのプレーパークを運営している「あそびっこネットワーク」代表の中川奈緒美さんで、とても参考になるお話を聞くこともできました。

 

そのお話の中で特に印象的だった事をお伝えします!

 

★最近、小さい子ども向けにさらさらの公園にあるような砂場を設けてみたという。その理由は、以前は泥まみれの水たまりで遊ぶようなところだけだったのだけど、そうすると、今までまったく土にまみれて遊んだことのない子どもにとっては、あまりにも泥遊びが衝撃的な体験すぎて、初回でくじけて泣いてそれ以降こなくなることもあると。

連れてきた親にとっても、泥まみれになって衝撃がつよすぎる現状があるとのこと。それで、やはり、子どもは、少しづつ段階を踏んで、今遊びたいこと、興味あることから、少しづつ、外あそびの楽しさを体感していく、その過程もとても大切。

なので、今まで外遊びをがっつり遊んだことのない子でも、少しづつなじんで体験を積み重ねていけるように、親しみやすい砂場を、公園に頼んで、この場に作ってもらった、のだそう。

 

納得です。今回参加したメンバーの子どもたちは、一気にこの砂場に集まりました。

砂場の中に、山を作って、その周りをほって、そこに、小学生の子がバケツに入れた水をどしゃーっ!と流し込み、そこは一気に小さな川となりました。

その様子を見て、2歳の息子も、やりたい!やりたい!と。

それから約1時間は、小さなバケツを持って水汲みに。延々と川づくりを楽しんでいました。

 

普段、公園の砂場で遊ぶけど、こんなふうに「水」を使っては遊ぶことはなかったです。いつもはさらさらの砂遊びが、ここでは、「さらさら」から発展して、水を使うことで「ぐちょぐちょ」の土遊びに変化していったのです。

 

きっと、この過程が大事なのですね。

 

今までぐちょぐちょ体験したことなかった息子は、今回は、洋服も靴も全部びしょびしょになってしまって…!!

でも、これまでは、そんなもんなら「びしょびしょ~><」と泣きついてくる息子だったのに、なんともない顔で終わってよってきたいたので、そんな変化も感じることもできました。

 

中川さんのお話してくださった内容を、まさに、目の前で我が子の様子とともに、目の当たりにして、新しい発見にとても新鮮な体験ができました。

 

あと、もう一つ印象的だった気になるお話。

 

★ブランコで揺られていたり、カラダが揺れる遊具で子どもたちが遊ぶことが好きなのには、体の成長にとても大切な意味があって、それは、体を幼少期から揺らす環境におくころによって、体のバランス機能を整えていくことができるということ。

 

授業中席にじっと座っていられない子が増えていたり、じっと垂直にひとつの姿勢を保つことが困難な子が増えているのは、この「揺れ」の体験が少ないというのも原因の一つだということ。

 

なるほどなるほど!

揺れる乗り物が好きなのはこんなところに理由があったのか!と納得です。

 

中川さんのお話が終わるころ、子どもたちもそろそろ砂遊びにあきて、

お腹が空いてきた頃だったので、

次は、たき火エリアに移動して、みなさん持ち寄りの食べ物を焼いて、

美味しくいただきました☆

 

とてもとても有意義な時間でした。

 

息子は、あまりに楽しかったのか、

帰宅後も、「おそと行く~!公園いく~!」と靴を履いてドアの前から離れませんでした。外遊びにどうやら目覚めたようです^^

 

以下メンバーからの感想です!

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“とても豊かなそれ以外の何か”があった。


 大学を卒業後、フィリピンに3年、セネガルに2年滞在した。滞在先は
いずれも自然豊かな田舎で、人工の公園なるものは一つもなかった。
子どもたちは毎日、井戸水で(手洗いで)洗濯し、薪を集めて火をおこ
し、飯を炊いた。時々食糧を探しに海や川や山に行った。子どもたちは
それら多くの営みを子どもたち同士でコミュニケーションをとりあい笑い
あい楽しそうにこなしていた。仕事と遊びが一体化していた。日本に比
べ経済的には貧しい地域だけど、それ(経済的事情)以外の何かがと
ても豊かで住み心地は良かった。

 この“とても豊かなそれ以外の何か”を得るのが今の日本では少し難
しくなっているような気がしている。そんな中、今回の講座で訪れた練
馬区にある光が丘プレーパークでその“何か”の一端を感じ取ることが
できた。娘(2歳)は砂、水、土、そしていろんな(良い意味で)単純な小
道具たちにまみれて遊んでいた。娘含む子どもたちとその親たちは薪
でおこした火を囲んでおもいおもいのモノを焼いて食べた。朝から昼過
ぎまでいっぱい遊んだので、そろそろ帰ろう、と若干遊び疲れが見え始
めた娘に声をかけると、帰りたくない、と大泣きした(なんとか連れて帰
って家に着いたら案の定すぐに昼寝しました)。大泣きする娘をみて、
娘もここプレーパークで何か特別な魅力的ものを得たな、と確信した。
 今の日本ではなかなか得難い何かを得ることが出来るのがプレーパ
ークだと思った。そして板橋区でもこういったプレーパークのような外あ
そび場づくりについて考え行動していきたいと改めて思った。

 講座のなかで、講師の中川さんが確か“プレーパークは必要悪なんで
す。でも今の日本には必要なんです。”という感じのことをおっしゃってい
たのが印象的で強くうなずけた。また “まずはやってみよう”という中川
さんの一言は、外あそ会のひとりとしてこれから何かしていこう、してき
たいと思う私にとって大きな励みと力になった。
 ありがとうございました。
 
いたばし外あそびの会(通称:外あそ会) 紫垣伸也
 
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